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実に妙なことではあるのですが、株式市場は株価に関心を持たない傾向があるのです。
そしてはっきりと内容が悪いと分かるような銘柄の方をどんどん買ってしまい、株価もどんどん上がりかねません。
それを見ると、株はおかしな動きをしている、ということになります。
中身の良い銘柄が上がらず、悪い方が上がるのは世の中の常識では許されないからです。
でも同様の現象が芸能界で見られます。
芸能人として日々われわれを楽しませてくれる人々は、美男や美女たちばかりでしょうか。
芸能人、タレント、俳優、アーチスト…などのことばでわれわれがまず直感するのは、美男や美女です。
ところが現実にブラウン管に登場する彼らは、いわゆる美男や美女ではないのではないでしょうか。
なかにはそんな人もいます。
でも多くは美男美女の基準から大きくかけはなれているのが実際です。
世の中には彼らよりも美男、美女がいるはずで、彼らがスターになっても良いはずなのに、そうはなっていません。
これは個性が重視されている証拠ということなのかもしれませんが、通常の、人並みこの点では株にも個性が必要ということになります。
話は飛びますが、同窓会などでも非常に勉強ができたり、スポーツが得意だったり、さらには非常なワルだったりした同級生は顔も名前もよく覚えているものです。
ところが美男美女では、われわれの意識にインパクトを与えないということなのでは。
株でも同様のことがあるのです。
株もわれわれ人間が売買する以上、われわれの意識に引っ掛かるものがなければ動きが出ません。
中身が非常に良いか、非常に悪いか。
こうなると当然意識に引っ掛かります。
そして非常に良い場合は当然買うことになり、非常に悪ければ見送ることになりますが、その存在は忘れません。
そして戻りを狙うことになるのです。
それに対してほどほどに良いものは、非常に良いものと比べると見劣りがするため、つい忘れられてしまいます。
非常に悪いものと比べるとすぐれていることになるものの、その場合は両方とも買いませんから、結果的にほどほどに良いものはいつも忘れられてしまう。
こんなことになってしまうのです。
要するに印象が薄いのです。
株にもそれがあり、たとえ中身は悪くても、その方が上がることが多いのです。
たとえばS銀行です。
なお不良債権の処理が終わっていないため、時々破綻情報が伝えられたりして株価は急落することがありますが、数カ月すぎてみると意外に上がっています。
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